最近は、新卒から慢性期・療養病院に就職したいという看護学生さんも増えてきています。一方で、「新卒から就職できるの？新人研修制度は整っているのかな？」などと不安に感じることも多いと思います。
そこで今回は、
- 新卒から慢性期・療養病院に就職できるか
- 気になる新人研修制度について
- 看護スキルを身につけ、経験を積むことはできるのか
について説明していきます。
慢性期・療養病院に就職したいけれど、新卒から就職できるの？
結論から言うと、新卒から慢性期・療養病院への就職は可能です。
約100人募集している一般病院のような求人数はありませんが、10人～20人程度募集している慢性期・療養病院は少なくありません。
「そんな狭き門合格できるわけないよ」と思われそうですが、応募人数自体も少ないため、合格はかなりしやすいですよ。人気で有名な大学病院に応募が流れやすいため、慢性期・療養病院は穴場といえば、穴場かもしれません。
慢性期・療養病院が新卒を採用している理由として、医療ニーズが高く、看護師が必要とされているためです。そのため、今後立派なナースとなってくれる新卒看護師が重宝されているのです。
気になる新人研修制度について
慢性期・療養病院でも新人採用が増えてきていることから、新人研修制度が整っている病院・施設が多くあります。
プリセプター制度も導入されており、丁寧に看護スキルを身につけることができます。
また、慢性期・療養病院は若手ナースが少ないため、プリセプターナースに限らず、病棟内の全ての先輩看護師からとてもかわいがってもらえます。
手厚い指導をしてもらえるので、マニュアルに沿った正しい看護スキルを身につけられます。
十分に理解していないまま、置いてきぼりにされるなんてことはまずないので、安心して勉強することができますね。
さらに、ゆっくり丁寧に看護スキルを身に着けていくことができるのも、慢性期・療養病院のメリットです。
急性期と異なり、3年で基礎コースが終了となることが多く、ゆっくり丁寧にスキルアップできます。急性期では、1~2年でリーダー業務が行ったり、プリセプティがついたりと基礎コースの卒業が早いことが多いです。
一方で、慢性期・療養病院は、3年間の基礎コースで基本的な看護技術を正確に学び、患者一人一人の看護問題に向き合うことを大切にしていることが多いです。
そのため、4年目から自信を持ってリーダー業務やプリセプター業務に取り組むことができます。スピードを求められることが苦手で、ゆっくり丁寧に成長していきたいと感じている方には嬉しいですね。
看護スキルを身につけ、経験を積むことはできるのか
結論から言うと、看護スキルを身につけることは十分可能です。看護スキルが身につかないと思われがちな慢性期・療養病院ですが、多くの疾患や合併症を持つ高齢者や、患者・家族支援が必要な方など幅広い領域の患者さんがいらっしゃいます。
そのため、多くの知識や技術を着実に学ぶことができるので、看護師として確実に成長していけますよ。
一人一人の患者さんの看護に携わる期間が長いため、「昨日とちょっと違う」などという観察力やアセスメント力も身につけることができます。
さらに、急性期に比べて、患者の入れ替わりが少ないため、患者さんの疾患や病態の理解をより深く学べます。
患者さんやご家族との信頼関係も構築しやすいので、よりよい患者指導・家族指導につなげることもできますよ。患者さんや家族と関わることにやりがいや楽しさを感じる人には、おすすめの仕事といえますね。
このように、多方面に渡り看護スキルを身につけられるのも、慢性期・療養病院の利点といえます。
新卒看護師が慢性期・療養病院に就職できる？新人研修制度は充実している？看護スキルは身につく？のまとめ
今回は、以下の点について説明しました。
新卒から慢性期・療養病院に就職できるか
求人数は多くないものの、新卒からでも就職はできます。応募人数自体も多くないので、就職先が見つからず、困ることはないでしょう。昨今、慢性期・療養病院でも医療ニーズが高まっており、看護師が必要とされているため、今後立派なナースとなってくれる新卒看護師が重宝されています。
気になる新人研修制度について
新人研修制度が整っている病院・施設が多くあるので、独学で学ばなければならないのではないかと不安にならなくても大丈夫です。
むしろ、若手ナースが少ないため、プリセプターナースに限らず、病棟内の全ての先輩看護師から手厚い指導をしてもらえるので、マニュアルに沿った正しい看護スキルを身につけられます。また、基礎コースは3年間設けられているため、ゆっくり丁寧に成長していきたいと考えている方におすすめです。
看護スキルを身につけ、経験を積むことはできるのか
多くの疾患や合併症を持つ高齢者や、患者・家族支援が必要な方など、幅広い領域の患者さんがいらっしゃるため、多くの知識や技術を着実に学ぶことができ、看護師として確実に成長していけます。
一人一人の患者さんの疾患や病態の理解を深く学べたり、患者さんやご家族との信頼関係から、より良い患者指導・家族指導につなげることもできます。多方面に渡り看護スキルを身につけられるのは、慢性期・療養病院の利点といえます。
いかがだったでしょうか。新卒から慢性期・療養病院に就職したいけど迷っている、という看護学生さんの参考になれば嬉しいです。
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